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『七つの会議』を読んでみた。 [徒然日記]

本屋に寄ってみたら、池井戸潤の新刊『七つの会議』が平積みになっていました。


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最近、本を読んでないよなぁと思いつつ、あまり買う気はなかったのですが、パラパラとめくってみたら池井戸潤作品には珍しくオムニバス形式。好奇心で買ってみることにしました。


舞台は大手メーカー「ソニック」の子会社「東京建電」。コスト削減と利益確保が最優先のブラック職場です。ある日、抜群の成績を誇っていた若手出世頭のエリート課長がパワハラで左遷され人事部付となります。社内では色々な憶測が飛び交いますが、パワハラというほどの内容でもなく、その人事に皆が首をかしげます。


その頃、左遷されたエリート課長にコスト高を理由に取引を打ち切られていた中小企業「ねじ六」は経営危機に陥っていました。ある日、後任の課長が突然現れ、取引を再開させてほしいと懇願されます。

おかげで経営危機を乗り切った「ねじ六」ですが、後任の課長が残していったネジのサンプルを何の気なしに試験をしてみたところ、あっと言う間に折れてしまいます。「ねじ六」の社長は何かを感じ取りましたが、あえて深く考えることをやめます。


経理はコスト高の「ねじ六」に取引を変更した後任の課長に不審を持ちます。癒着がないか調査を進めていくうち、左遷されたエリート課長が開拓した低コストのネジ製造を請け負っていた「トーメイテック」に行き当たります。しかし、その調査が部長達に発覚すると、突然大阪支社へ転勤を命じられてしまいます。


一方、カスタマーサポートのセンター長は、パイプ椅子の破損クレームに悩まされていました。あまりにも頻度が多いため調査に乗り出すことにします。しかし、その調査が製造や営業に発覚すると妨害されると感じたセンター長は、秘密裏に調査を進めていきます。

しかし、そこで会社の存続を危うくするだけでなく、親会社の経営まで危機に陥れる深い闇に触れていくことになります。


と、あとは本を読んでみてください。それぞれ異なる人達の視線で語られた物語が伏線となり、次第に大きな物語に集約していく構成は見事でどんどん引き込まれていきます。最後は少しほろ苦い終わり方ですが、実際のサラリーマンはこんなもんだよなと妙な清々しさが残ります。

私も損な役回りが似合う不良サラリーマンがお似合いかな。。。
( ̄▽ ̄;)





七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/02/19
  • メディア: 文庫



不祥事 (実業之日本社文庫)

不祥事 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/02/20
  • メディア: 文庫



銀翼のイカロス

銀翼のイカロス

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2014/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)